蟻とキリギリスとじれったい

  蟻は「キリギリス=kili-gili-su」が夏の間は「歌を歌い」続けて、働かないのを
「じれったい=dile-ttai」と思っていたようです。冬になりキリギリスが蟻の所に餌を
求めて来た時には夏の間は歌ってばかりいて働かないでいた物などに餌を与える
事はしないと断りました。「言葉をしゃべり、歌を歌う」時には「食べる」時の同じよう
に「舌」を使います。夏の間に「食べる」為の準備に体を使わないで、「歌う」為だけ
に体や「舌を使って」いた物は、冬の間は「舌を使って」「食う」事も出来ないだろう、
という意味を込めた寓話になっています。うまく「舌」を使った寓話になっています。
そう考えると「キリギリス」の名前は「舌を良く使って歌う」虫の意味が含まれている
のかもしれません。これは「ギリシャ」の寓話ですのでギリシャ語では「ギリ=gili=
舌」ではないかと推測できそうです。 私たち人間は「言うべき時にも何も言わない」
人を見た場合には「じれったい=dile-ttai」」と感じます。「じれったい」も「言葉を
しゃべる、舌を使う、鳴く、歌を歌う」などと関係がありそうです。 蟻が夏の間ずっと
「歌を歌い続ける」キリギリスの行動を「じれったい」と思っていたのは「舌を食べる
為ではなくて、歌う為にだけに使う」からと思っていたからだと思います。 ギリシャ
は「弁論の民」だと言われます。ギリシャ人を「キリギリス」に例えた国民がいたとした
らそれはギリシャと幾度も戦争を繰り返し、トロイ戦役、トロイの木馬で有名な「トルコ」
でしょう。「ギリ」の音にギリシャ語の「舌」の意味があるなら、じれったいの「dile」に
「舌」の意味があるのは「トルコ語」かもしれないと推測が出来そうです。「鳥」が「囀る
=sae-dulu」時にも「舌」を使います。日本語でも「言葉に関する単語」に「dilu=ジル」
を後に付けて表す言葉があります。論語の「論」は「言篇」ですので「言葉に関係があり」
ます。「論+dilu=論じる」で、相手を「非難する」の「難」に「dilu」を加えると「難じ
る」になります。沢山の「言葉」を集めた英語の「glossary=単語集」の英語はギリシャ
由来の言葉です。「たくさんの人=大衆」を前にして最初に「挨拶する言葉」、沖縄方言は
「皆さん=グスーヨー=gussuyo'」です。 「ラ=ra=la」行の言葉は「ヤ」行音の言葉に
変るのは「marseille=マルセイユ」を見ても分ります。「glossary=gusu'yo'=たくさんの
人の集まりを前にして出す言葉」と見なして良いでしょう。

 ギリシャ語とトルコ語は次の通りです。

 glossa =  言葉、言語、ギリシャ語、英語では tongue, language

 dil  =  言葉、言語(舌を使って意味のある音を組み立てる)、トルコ語
         英語ではtongue, language