手とスリと手すり

手を使い悪事を働く人を「スリ=suli」と言います。スリは人の金を「スル=sulu」のを仕事
としています。 「お年寄り=oto-si yori」が楽に階段を上れるように、「転倒」しないように
階段の縁には「手で掴む」「手すり=tesuli」があります。鰻などヌルヌルするのは掴み難い
です。「手」で掴もうとすると「スルリ=sulu-ri」と「指と指の間」から逃げてしまいます。以上の
言葉には「手=te」、「スリ=suli」、「手すり=tesuli」、「スルリ=sulu-ri」が含まれています。
これらの音は繋がりが深い言葉であるのが分ります。前に「ota」行音の「ote」には「上」の意味
があり「お天道=oten-to」さまや、お天気やお天井の「お=o」は「ota」行音の一纏まりの言葉
なので「省略してはいけない」と述べましたが、「お年より=oto-siyori」の「o」も「お」を取り去り
「年より」としてはいけない言葉だったと考えられます。「お」を取り去ると「年上」の意味が曖昧
になります。 従って元々の言葉は「お年より」であり「年より」は日本語に漢字を導入した事に
より、本来の言葉の構成が忘れられた言葉だと考えられます。行事の時や何か大事があると
「お年より」に相談する場合が多いです。そういう時には「お年より」に相談します。「お年より」
はいざという時の「拠り所」です。「拠り所」は「拠り=yori=所」だと考えられます。 トルコ語
では「yor=所」です。 「水=su」は指と指の間をしっかりくっ付けないと「スルリ=sulu-ri」と
抜け落ちてしまいます。 ヌルヌルする物が「スルリ」と指の間から抜け落ちる、抜け出す、
逃げ出すのと似ています。 トルコ語の復習をしながら新しいトルコ語を覚えましょう。

トルコ語では次の通りです。

  otesinde = 上、遠い所、向こう側、英語では above, beyond

  yor = 所、場所、英語では place, spot

su = 水、英語では water

teslim etmek = 手渡す、捲る、回転させる、手を伸ばす、与える、譲歩する、明け渡す
          英語では pass, pass on, hand, turn over, reach, give, cede

注: 日本人は「l」と「r」の区別が出来ないと言われますが、外国語を比較してみると
   「l → r」の変化は良く見られます。「スルリ」や「ヌルり」や雨が「降る」の降るに
   含まれる「ulu」の音は「uru」に変化しても「水」を表します。 ギリシャ語由来の英語
   では「uru=水に関係がある言葉の接頭語」です。日本語では「r」と表記しても「l」と
   表記しても「水=uru=ulu」と考えられます。目に水分がたくさあるか泣いた後には目は
   「潤=uru=ulu」んで見えます。 年を取るとトイレが近くなる。泌尿器が「緩=y-uru」
   むと言いますが、泌尿器を表す英語にはギリシャ語由来の「uri」などが含まれています。