死滅、滅亡、マーチ・ネン 2
滅亡は同じ意味の二種類の言葉を並べた言葉
だと推測できます。 母音を表示しないのが古代
エジプト語の表記方法です。 母音の変化を許容
していたと見なして良いと考えられます。 滅亡
は「死=matu=metu=滅」と変化したと推測でき
ます。 人間が死にそうな頃は「matu=末」期と
言います。「死=末=matu=metu=滅=亡」です。
心頭滅却すれば火もまた涼しと言う表現がありま
す。滅却、滅亡は「火と関係がある」と思われま
す。死後は荼毘に付す、火葬する習慣の国があり
ます。滅亡の「metu=滅」が「死亡」なら「死滅」
も同じ意味の二種類の言葉を並べた言葉になってい
る事が分ります。「shimt=shimetu=死滅」です。
死滅はアッカド語への当て字と推測されます。
アッカド語のアルファベット表記
は次の通りです。
アッカド語 日本語 英語
shimtu 死滅 death
mu'tu 死 death
ma'tu 死ぬ to die
Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile de France