突っ張りと押し

相撲には突っ張り、押し、組み手

があります。右四つなどは組む相撲

です。「くっつかないようにする、

切り離す、離れながら手先で競う」

取り組みが「s,uppuru=s,uppari=

突っ張り」です。突っ張りも

アッカド語由来の表現かもしれ

ません。突っぱねるは向う側に

突き出す、押し返す事です。

「突っ張る」と同じと見なして

良いでしょう。ローマ字で書くと

「t,uppuru→tupparu=突っ張る」

と「t,uppu→tuppa=突っぱ」ねる、

になります。「小さい」状態の語尾

の「u」を否定の「a」に変えて

「大きく、甚だしく」外に出す、

「向う側に追い返す」行為が

突っぱ・ねる事だと数量できます。

「小さい=t,uppu→t,uppa=大きい」

と活用していると推測されます。



  アッカド語のアルファベット表記
  は次の通りです。


  アッカド語  日本語    英語


  s,epe'ru    髪を整える  to dress
                   (hair)


  s,upru    爪      nail
   A     (人間の)  (human)

  s,uppuru   切り     trimmed
         揃えた

         飾った    decorated


  s,epe'ru   切り揃える  to pare 
        (爪や野菜   (nails,
         など)     vegetables)

         

                

   注: s,uppuru の変化形

         

       
参考辞典

シカゴ大学アッカド語辞典
266
149

  







Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile de France