ミー・ニシ、ニー・ヌファ・ブシ、真北から吹く風、北極星

 真北から吹く風を「ミー・ニシ=真北からの風」

と言いますが、「ミーニシ=新北風」と思っている

人が多いようです。新しいのを名護方言では「mi'=

ミー」ハンと言いますのでミー・ニシを「新北風」

と間違えたのでしょう。 秋になりたての風だけが

冷たいのではないです。「真北」から「風」が吹く

冬は「ずっと」寒い時期です。  真北からの風を

「ミー・ニシ」と呼ぶと考えるべきだと思います。

なぜ「北」を「ns=nisi=ニシ」と呼ぶか、その

理由は前にアッカド語辞典を見て「ni'ru=灯り」

を見て、ニーヌファブシの「ニー」は「煮る火の

灯り」と思っていましたが、今日は「bs=busi=

星」が入っている言葉で「燃やす=光る」状態を

表す言葉、北極星と関連がある言葉をヒエログリフ

辞典で見つけました。沖縄方言では北極星は「ni'=

ニー」ヌ「ファ=方向」「ブシ=星」と言います。

この言葉も後で入ってきた十二支に左右されて「子

=ne=ni'=ニー」と思われていますが、これも間違

った当て字だと思います。「鼠=子」の目は夜光る

から「子」の方向は「子=ニー」ヌファと考えている

ようですが、これも当て字でしょう。夜一番「光る」

星がニー・ヌファ・ブシです。「ニー=煮る=火を

使う=光る」ですので「光って=煮=ニー」「ヌファ

=いる方向」がニー・ヌファになります。 「煮る=

燃える=光る」を表す言葉に「煮る」以外にも「ni」

の入っている言葉があると推測できます。「北極星

光る星=燃える星=北にある星=nsbs=nisibusi」と

推測できます。


  ヒエログリフアッカド語のアルファベット表記
  は次の通りです。


  ヒエログリフ   日本語   英語
  アッカド語 (A)


  nsbs       燃やす   to burn
           ニシブシ
北極星


  ni'ru   (A)  灯り    light



ヒエログリフ辞典
の参照ページ
377

Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile de France


シカゴ大学アッカド語
アッシリア語)辞典
N part 2 の参照ページ
287