ヤマー・キラ・フン、サンケー、サンキライ、大変な状態にする
サンキライの名護方言はサンチラーです。サンキラー
と言っていた可能性が高いです。山帰来の当て字はこの
蔓が山に蔓延る植物である事が分ります。山帰来の山は
「ヤマ」ですので、ヤマーキラ・フンの「ヤマーキラ」
は「山帰」である事が分ります。 「とても酷い状態、
見ておれない状態」にする事が「ヤマーキラ」フンです
ので、そんな事をしていると、このような事は「するな」
と言われるでしょう。そんな事は「するな」の名護方言
は「サンケー」です。「サンカ」行音は「とてつもなく
広がる、強い、荒々しい、戒める」などの意味がある
ようです。馬は草を「食む」と言います。人間は食物
を「食い」ます。「噛む」とも言います。「h=k」の
変化が分ります。「サンカ=sanka=samha=samke=
サンケー=ヤマーキ=手に負えない程に蔓延る、繁茂
する」と推測できます。 「サンキライ=山帰来」の
全く同じです。日本には「山に住む人々」、「一箇所
に定住しないで、移動しながら猟をする人々=サンカ
推測できます。名護方言のヤマーキラ・フンを調べ
ようと、今帰仁方言辞典を見てびっくりしています。
「豊富な状態=沢山」も同じ意味の二種類の言葉を
並べた言葉である事が分ります。「沢=山=サンカ
=samhu」です。 沢山ある状態を表す今帰仁方言は
「ヤマー・サンカ」です。「酷い状態になった、手
に負えない状態になった」の名護方言は前に述べた
ように「ヤマー・キ」ッチャンと言います。共通語
に直訳すると「山を蹴った」になります。山を蹴る
と足が折れるかもしれません。
アッカド語のアルファベット表記は次の通りです。
アッカド語 日本語 英語
shamhu 草木が luxuriant
繁茂する lush
(vegetation,
pasture)
金持の rich
繁盛している prosperous
豊かな wealthy
豊富な affluent
裕福な well-off
(人)
Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile de France