目を配る

  物を「注意して良く見る」事を目をク「バル=baru」

と言います。漢字で書くと「くばる=配る」です。 漢字

ではクバ・ルですが、別の言葉ではク・バルです。配る

の当て字も悪い当て字と私は思っています。アッカド語

を学ぶと、音の分け方が「なっていない、適切でない」

事が分るからです。私なら別の当て字を考えます。目を

配る作業を仕事とする人は現在ではガードマンです。火

の見やぐらのような「高い」所に登り周囲を「見張る」

人もいます。「高い所」は「見晴らし」が良いとも言い

ます。配るの「baru=バル」の音で「周囲を注意して

見る」状態を表す漢字には見張るの「haru=張る」と、

見晴しの「hara=晴」があります。 「h=b」の変化は

普通に起ります。見晴しが良い所の景色は素「晴=bara」

しいと言います。目を配るの当て字は「久=ku=」「baru

=張る」や「究=ku」「baru=晴る」が適切な当て字と

推測できます。見張り人は悪い事をした人を見つけると

追「及」するでしょう。究極の「究」は永久の「久」と

同じ音です。久遠はとても長い時間です。 「徹底的に、

詳しく、究極の、詳らかに、詳しく」を表す当て字には

「kyu=及、究、久=ku」の当て字が良いと思います。



  アッカド語のアルファベット表記は次の通りです。


  アッカド語  日本語   英語


  baru'     目を配る  to keep an eye on
   A
         及張る   to look upon   

         究晴る   to watch over

         久張る   to inspect


シカゴ大学アッカド語
アッシリア語)辞典
B の参照ページ
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