意見が噛み合わない、舌を噛む

 意見が合わないだけで良さそうなのに意見が

「kamu=kami=噛み」合わないと言う表現がある

のは何故でしょうか。多分その表現もアッカド語

由来と推測できます。「amu=編む」は「左右の

糸を交互に差し合う」作業です。「噛む」動作も

上の歯と下の歯を「合わせる」動作です。その

ように「交互に行う動作」を表す音が「kamu」

だと仮定すると「交互に話す」動作も「kamu」

で表されるのは当然でしょう。話をしようと

思いながらうまくいかない時には舌を「kamu=

噛む」と言います。日本語でも「kamu」は言葉

と関係があるのが分ります。 「交互に意見を

述べ合うが、その話の内容が違う」、「論争に

なる」状態が、話が「kamu=kami=噛み」合わ

ない状態です。


  アッカド語のアルファベット表記は次の通りです。


  アッカド語  日本語   英語


  amu'     言い合う  to argue
   A      論争する

         論じる   to discuss

         話し合う  to talk over


シカゴ大学アッカド語
アッシリア語)辞典
A part 2 の参照ページ
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