ユサンディ、夕方

 夜が明けてから仕事の終了時間までは明るいです。仕事を終えて

町をぶらぶらし、お家に帰る「夕方」には「暗く」なります。夕方

の沖縄方言は「ywsa=ywsan=ユサン」ディです。 「暗さ」を表す

「wsa」の音が含まれています。全ての事情を打ち明ける人を「wsa

=wsan=胡散」臭いと言わないでしょう。「隠し事をしていそうな」

「暗い」感じの人が「wsa=wsan=胡散」臭い人でしょう。「後ろ」

は「見えなくて暗い」ので物を「隠す」時には背中の方に隠します。

「後ろ」の首里方言は「kwsa=クサー」です。やはり「wsa」の音が

含まれています。 昔の人は色を明るい白と「黒くて暗い」色の二つ

に分けていた、二分類していたと推測すると「青や緑」は「暗い」色

に分類されるでしょう。「青い、新鮮な緑色の」状態の葉や人は首里

方言では「awsan=owsan=オーサン」と言います。「ow=aw=ao=青」

と変化したと推測できます。「深」山の木々は「青々」としています。

「遠く」の物ははっきり見えません。海も深海、「深い」所は「暗い」

です。「黒っぽく」見えます。  遠いの首里方言は「twsan=遠サン」

です。人間は元々は欲張りなのでしょうか。出来るだけ「沢山」欲しい

と思うのでしょうかあ。「欲しい」の首里方言は「hwsan=欲サン」です。

「ドス黒い」「欲張り」を表す音が「hwsan=フサン」と推測されます。



  ヒエログリフのアルファベット表記は次の通りです。


  ヒエログリフ  日本語   英語


  wSA       暗い    darkness
          夜の暗さ  dead of night
          丑三つ時
          漆黒の闇


ヒエログリフ辞典
の参照ページ
597