溢れると淡い

「kali=良い」の否定が空威張り
の「kala=空」だと分ると「溢れる
、淡い、阿呆」も語幹が同じ言葉と
推測できます。即ち「afu=多過ぎて
外側に動く、外側にある」状態で、
それを「否定」したのが「ある物の
範囲内にある、まだ容器の一番下や
底にある、とても少ない量=淡=awa
=apa=afa」になります。料理は出汁
が少ないと「薄い=淡い=awa=apa=
afa」になります。「淡い」味を名護
方言では「apa'=アパー」ハンと言い、
首里方言では「淡=awa=afa=アファ」
サンです。「afa=少ない、底、容器内、
範囲内」は否定で「afi afu, afe, afo」は
「範囲の外側」を表します。「afo=afo'
=阿呆=常識外れの人」になります。
泥酔は阿呆な人の飲み方ですが、
そのような飲み方をしても許された
期間が「ニサン」の月の約2週間
に亘る正月祝い、正月休みです。
その間は本当に気違いのように
飲んだくれになっても許された
そうです。多分その影響が約50年
前の沖縄では見られたようです。
沖縄方言では「フラー=お馬鹿さん、
行動がおかしい人、正常でない人、
本当の馬鹿」です。ニサンの月に頭
がおかしくなる人を「ニサン」月
ブラーと言います。年末の外国人が
見た日本人の行動をテレビで放送
していました。それを床屋で先客
が理髪を終るの待ちながら見て感じた
のですが、多分「桜が咲く頃の花見の
習慣、朝から飲んでドン・チャン騒ぎ」
をするのもメソポタミアのニサンの月の
風習が残っているからだろうと思って
います。