濯ぐ 身を清めるのはいつか

古事記を読むとイザナギの尊は
亡くなってから黄泉の国に逝った
イザナミの尊の腐りつつある死体を
見てこの世に逃げ帰り、「あの世」
の「穢れ」を取り払う為に川に入り
禊、身を清めています。汚れた服を
綺麗にする為に川で洗い綺麗にする
最後の動作は「usugu=yusugu=濯ぐ」
です。「汚れた、穢れた世界=usugu
濯ぐ=汚れた物を綺麗にする作法=
あの世に行った人が戻って来た時に
する作法」と推測できます。死体は
「ushugi=薄汚」タナイと大昔の人は
思っていたようです。お葬式のように
葬儀も「お葬儀」と言うべきなのを
言葉の意味が分からなくなった為か
ぼかす為に意識的にしたか分りません
が肝心な、飾り物でない「お」を省いて
います。お葬儀は沖縄方言式発音では
「usu'gi=う葬儀=死去、亡くなった後
に行う儀式」です。亡くなったのを名護
方言では「ma'ti=マーチ」ネンと言い
ます。末期、末期症状の「matu=マツ」
と同じです。

シュメール語とアッカド語は次の通りです。

USH = 亡くなる、死んでいる、死亡、殺す

UG = USH の変化形