アル、ar、al の音は四方八方への物や人の動きを表すようです

 雨垂れが垂れる状態や水が流れる状態は一つの場所から別の場所への「移動」です。物や
動物の「移動」を表す言葉が「アル=ar, al」の音で表されと推測しても良さそうです。動物は
「aru=alu=歩」いて「移動」します。今いる場所から別の場所ヘ「移り」ます。真っ直ぐ行け
ない時には「mawaru=回る」でしょう。以上の言葉に相当する英語を見ると「walk=歩く」、go
「around=歩き・回る」にも「al」と「ar」が含まれているのに気づきます。水は高い所から、
低い所へ「流れ、動き」ます。高い所から低い所へ動くのは「otilu=落ちる」又は「tilu=散る」
とも言います。「ala」から「ola」まで全ての「ala」行音は「動き回る」、「上下左右への移動」
を表すかもしれません。「下へ落ちる、落下する」のは英語では「fall」です。歩いて行く、或は
乗り物に乗って目的地に「着く」のは「arrive」です。別の町の住んでいる友達が自分の住んで
いる町ヘやって「来る=kuru」、「到着する」のは英語では「arrive」です。部屋の中への移動
は「入って来る」です。やって来るや入って来るの「kuru=来る」にも「ara」行音の「uru」が
含まれています。 シュメール語では「kur=やって来る、入って来る=arrive, enter」です。
「er」も「ara」の一種です。人間は舟に乗って」も「移動」します。舟での移動は「sail」です。
二重母音は母音を強調する方法ですので「sail」も「ala」行音の一種です。日本では「舟の名前」
に「malu=丸」を付けます。「kari=狩」をする時には犬も馬も人も「走り」ます。「ara」行音の
語頭の「a」が脱落しても狩動き回る」状態を表すようです。英語では「run, rush」などがあり
ます。

 アッカド語では次の通りです。

  dalu   =(バケツの形をした銅などで作った)水を汲む道具、水を引く道具、水を引く、灌漑する
英語では a bronze bucket for drawing water, to draw water with bucket, to irrigate a field with buckets

dalu   = 歩く、走り回る、船で動き回る、英語ではto walk, to run around, to sail around

ala'ku  = 行く、来るく、英語では to go, to come