トゥンモーイン: 石斧と石で出来た鍬と詰め碁との関係

 石器時代には「石斧」が使われていました。 鍬の字には鉄器の鉄の一部が含まれていますが、
石で出来た鍬、耕す道具が有ったと考えられます。 鍬の沖縄方言は「tun=tum=トゥン」ゲー
です。 鍬の先の部分は「tum=石」か「鉄器=刃物=geh」だったと推測して良さそうです。囲碁
の玉は「石」で出来ています。碁石を置くのは「tumu=詰む」と言います。 「tume=詰め」碁は
囲碁の試合の最終段階、最終局面での碁石の置き方、「tume=詰め」方を考えるように出される
問題です。囲碁は知恵の争いで戦争に例えられます。土地、陣地、面積の取り合いです。石を置く
のは「sasu=指す」と言います。刃物で「sasu=刺す」のと同じ音です。「飛び上がるほど驚く」のを
名護方言では「tum=tun=トゥン」モーインと言います。「モーイン」は「舞い上がる」の「舞う」です。
「tum=tun=トゥン=石や斧を敵から投げつけられた状態」と推測して良さそうです。強い敵に攻め
られたら「ton=遁」走するのではないでしょうか。



 スメル語では次の通りです。

TUM = 石、英語では stone

TUN = 斧、英語では ox