デブーと溺れるとチビ・ヌ・ナガハヌ

  沖縄方言のデブー、「チビ=お尻」、 共通語の溺れるの三つに共通する意味があります。
デブーは太っている人、デブです。太っている人は重くて動きが鈍いです。重い人は水の中では
「沈み」易いと想像されます。「溺れる」のは「水の中に沈み込む」事ですのでデブは沈み易い
と連想されるのでしょう「debu=デブ」は「t,ibi=チビ=お尻」も大きいと想像されます。 尻の
沖縄方言はチビです。チビの大きいデブは溺れ易いと想像されます。歩くのや走るのと同じ
で泳ぐとドンドン前に進みます。同じ位置にいません。 「溺れ死んだ」ら「動きません」ので
「沈んだ所と同じ場所」にいる、そこで探せると想像出来ます。「同じ場所に長く居て動こうと
しない人の態度」を名護方言では「t,ibi=チビ」ヌ長ハヌ、又は「長ナガ」チビ尻」と言います。
自分が好きな事に熱中する、「没頭」するのを「耽溺」すると言います。そのような好きな事を
している時にはそこから「動こうとしない」でしょう。「没」や「溺れる」の漢字は「動かない、同じ
所に長い間いる」状態を表すのが分ります。

 アッカド語では次の通りです。

 t,ebu. 沈む、沈没する、溺れる、英語では sink, drawn