がっしりとがっかりとカリカリとカリー

 前に「がっしり」について述べましたが、今日は「がっかり」の「カリ」について
述べます。沖縄方言が分ると「カリー=kali’」の音は「良い」事を思い浮かべます。もう
かなり前から「kali-yusi=カリ・ユシ」ウェアが沖縄の夏の上衣として定着しています。
それは「kali=カリ=カリー=ユシ=良し」で同じ意味の二か国語を並べた言葉になって
いるからです。「かなり力のある」人は弱い人よりはずっと「良い」立場にいます。その
ような人は「yu-kara=良から=ユーカラ」グテー・アイン、思っていたよりかなり腕力
がある、とか「ユカーラ」「ガン・ジュー」、かなり「頑強、頑丈、元気」と言います。
「良かれ」と思っての「良かれ」が「ユカーラ」と同じ意味です。「 良かれ=上に位置
している、良い」状態です。以上に含まれる「eu=yu=優」と「kali=良い」はギリシャ
と関係があり、「yakara」はトルコ語と関係があります。「tuchi=tuki=ツキ」がある、
「運が良い」の名護方言は「kali’=カリー」アイン、ついていないは「カリー」ネンです。
「t → d → l」の音の変化が分ると「tuki=tuchi=luchi=lucky=英語の幸運」は同じ
語源から派生した言葉だと気づきます。「大事に扱う、歓迎する、持てなす」の沖縄方言
は「file=hile’=ヒレー」インです。友達付き合いは「友=ドゥシ」「ビレー=bile'=file'」
と言います。ある地域に古くからある「良家」は由緒正しい家です。地名の後に「yukari=
ゆかり」を付けて「ゆかりのある」家、名所、名物だと表現します。次は目の周辺の毛を
なぜ「mati=matu=マツ」毛と言うかを述べます。睫毛もギリシャ語と関係があります。

 ギリシャ語とトルコ語は次の通りです。

 kalos = 良い(kala, kali に変化します)、英語では good

 kalimera = おはよう、今日は、英語では good morning, good day

kali tychi = 幸運を祈る、英語では good luck

kali thelisi = 善意、英語では goodwill

kalyteli fili = 一番の友、英語では best friend

chari = 好意、感謝、英語では favor, thankfulness

 chari se = 〜に感謝する、英語では thanks to

 yukarida = 上の、トルコ語、英語では above, up

tychiros = 幸運な、英語では lucky