荒地と嵐山

 人間に直接の関係がない場所、即ち住んでいない土地や耕作していない土地
は「ale=荒」地と言います。今は町の中に沢山の人が住んでいて土地はセメント
アスファルトに覆われていますので、「土」は見えません。「土地」は土で出来て
います。人間の数が少なかった古代にはほとんどの場所が「ale=荒」地だったので
はないでしょうか。そういう状態と日本語は同じ意味の二か国語を並べて新しい意味
の日本語を作るという原則を当て嵌めると「ala=ale=are=荒=地」と推測しても
良さそうです。聖書ではノアの方舟アララト山に着いたと記載されています。
トルコの最高峰は「アララト山」です。大洪水の後にノアの方舟が辿り着いた「土地」
も「Ararat」の名前があり、トルコに「Mount Ararat =アララト山」があるのを考え
ると「荒地」の「ale=荒=地」と見なして良いでしょう。これらの言葉は全てスメル語
の「ALAL=土地=land」と関係があると見なして良いのではないでしょうか。 嵐山の
「ara」も「山=土や岩で出来た所」と考えると嵐山の「嵐」は単なる当て字に過ぎない
事が分ります。凸凹の激しい地勢が「arasi=アラシ」かもしれません。

  
 スメル語では次の通りです。

 ALAL = 土地、野原、地域、(今から)耕作(すべき所)
       英語では land, field, district, cultivation