スベリン: 高い所から低い所へ滑り落ちると縦長の形

 滑り落ちるのは上から下へ、高い所から低い所へ落ちる現象です。滑るの名護方言は「suberim」です。
沢山の物が「積み重ね」られていると、上にある物は少しの振動で下へ「滑り落ちる」でしょう。特に米
などの穀物が「うず高く積まれている」状態なら、上の部分は下へ「滑り落ちる」でしょう。「suberim=
うず高く積まれている」と言えそうです。「b←h」と「i←e」の変化は良く見られますので、「suberim=
suhirim」と考えられます。 屁を「hiru=ヒル」と言います。 ヒルは状態は「上から下」への動きです。
昔は糞も「ヒル」と言っていたのではないでしょうか。そう考えると「クスヒン=kusuhim=kusuhirim=
ヒル」になります。沖縄方言では「ra」行音が抜け落ちます。糞は主食である「穀物の成れの果て」の
姿です。糞を沢山まると「うず高くなる」のではないでしょうか。「小高い丘」は英語では「hill」です。
「縦長」の島は横長の島に比べて「高い」です。縦型の島にはスメル語の「SUHIRIM」に近い音が付けられ
ている可能性が高いです。樺太は「Sakhalin=サハリン」と呼ばれています。生地などが「切れて裂かれる」
と「縦長」になります。「裂かれる」の名護方言は「sakarim=サカリン」です。

 スメル語では次の通りです。

SUHIRIM = 積み重ねてうず高くなった状態、穀物がうず高く積まれている、英語では heap, heap of grain