齧り付く、食らいつく、しがみつく

  何事にも食らいついて離れない、しがみつく、「kadi=齧」り付く人は「sibuto=渋」イです。
舟は「kadi=舵」がある限り漁師は安心して操業を続けるでしょう。 風姿花伝の「kaden=花伝」
は一つの芸能を「長続きさせる」方法を述べた心得かもしれません。物事に「kadi=齧」り付いて、
食らいついて、しがみついて、「簡単に諦めない」態度が名護方言の「kadiカヂ」グテーのある人、
「kadiar=カヂャー」の真骨頂でしょう。目の前にあるのは直ぐ使ってしまいます。奥に隠している、
大事に仕舞っているのはいつ迄もある、長持するでしょう。「大事な物を奥に隠す」のを名護方言は
「kadi=カジ」ミンと言います。

 スメル語とアッカド語は次の通りです。

  KAD = 縛る、結び付ける、織り込む、引っ掻く、苛々させる、集める

        英語では to tie, to weave a mat, to scratch, to itch, to gather

  U = 柱、パイル、スメル語、アッカド語の shipku と同じ

  shipku = 柱、パイル、アッカド語、英語では pile