ドーパギ― 頭がおかしいくて放蕩している人を表す言葉

 どぶ掃除の時の手の動かし方と書道に使う墨を擦る時と字を書く時の「手や腕の
動かし方」は似ているようです。よく「動く状態」を表す言葉に「daba」行音は含まれる
ようです。「daba」行音は「dapa」行音に変化します。江戸時代には「dappan=脱藩」する
と浪人になります。「浪人」は「諸国をうろついていた」のではないでしょうか。名護方言
の「do'pa-gi'=ドーバギー」は仕事はしないで、自分の地元を「うろついている」「頭の
弱い」人を指すのが原義ではないでしょうか。沖縄方言では「オー」の音は「ウー」の音に
変り、「r」の音が抜けるのが普通です。ドーパギーの場合はどうしてドゥーにならない
のでしょうか。大昔は「ドゥー」だったかもしれません。人間が乗り回し、引き回す動物
には「daba」行音や「roba」行音が含まれるようです。「驢馬」には間抜けの意味もあり
ます。「debuda=デブだ」と言われる人は胴回りが「膨れ上がって大きくなっている」人で、
「動きが鈍い」人かもしれません。 ひょっとしたら「ドーパギー」の「ドー=dor=dur」と
英語の「donkey=驢馬、馬鹿、間抜け」は繋がりがあるのかもしれません。ドーバギー
の「gey」は「key」に変り易い音です。駱駝には二つの「瘤」があります。「瘤」は体の一部
が「膨れ上がった」部分です。


 スメル語では次の通りです。
 
DIBID    = ラクダ、英語では camel 

DIBIDA = (胴回りなどが)大きくなる、膨らむ、腫れる、英語では swell

DUR     =  驢馬、英語では donkey