泥試合と合戦とガーソー

 泥試合、合戦、ガーソーは全て戦いを表す言葉です。言い争いの名護方言
は「gar=ガー」ソーです。「ソー=争」だと考えられますので、「土地争い」が
「言い争い」の原初の意味だったかもしれません。既に誰かの土地だとはっきり
分る場所では土地争いはそんなに起らないでしょう。まだ所有権がはっきりしない
場所、「salati=更地」を巡る土地争いが多いのではないでしょうか。「r」の音を「d」
の音で発音する地域では「doro=泥」は「doro=duru=dudu→dud」になります。
シュメル語を辞典を見ると泥試合は同じ意味の二カ国語を並べて新しい意味の
日本語を作っているのが分ります。即ち「DUD=泥=試合=戦争」です。泥仕合
の泥は「単なる当て字」だと分ります。残念ながら大辞林大辞泉の語源の解説
を見てもその語源説は屁理屈だと推測されます。

 シュメル語とアッカド語は次の通りです。

DUD GAR = 喧嘩を始める、シュメル語、英語では to start a fight

DUD = 闘い、シュメル語、英語では combat

GAR = 場所、シュメル語、英語では place

s,altu shaqa’nu = 喧嘩を始める、シュメル語の DUD GAR と同じ

saltus = 飛び掛る、ラテン語、英語では jump