2012-01-04から1日間の記事一覧

ニンピラーとニジレー: 刺す虫とミカンに付く虫は我慢すべきか

どうしようもない人は「虫けら」に例えられます。沖縄方言では「生き虫」とも言い ますが、より強烈な表現は「nimpinin=人非人」の音に近い「nimpirer=ニンピラー」 でしょう。ニンピラーに物事を頼む人はいないでしょう。一年経っても頼んだ事をやって く…

泥試合と合戦とガーソー

泥試合、合戦、ガーソーは全て戦いを表す言葉です。言い争いの名護方言 は「gar=ガー」ソーです。「ソー=争」だと考えられますので、「土地争い」が 「言い争い」の原初の意味だったかもしれません。既に誰かの土地だとはっきり 分る場所では土地争いはそ…

数少ないと髪を梳く

数少ないを「kazu=数」と「suku=少」ナイに分けて考えると、数少ないも 同じ意味の二か国語を並べて言葉であるのが分ります。少ナイや「suko=少」シ に含まれる「suka」行音は「軽薄短小、浅狭細」などを表すようです。髪の毛は 「細」長いですので、「髪…

ジャーへ―ナトゥンとマーニ・ガルー、マーニ・ガー

ジャーへーナトゥンのジャーへ―はヂャーへーと今帰仁方言辞典には載っています。 始末に負えない事、どうしようもない、手の施しようない状態です。そのような状態を より具体的に又は別の面から見ると「居場所がない」状態ではないでしょうか。昔は 「窓際…

区画と国と拘束と酷似

ある「範囲」を表す場合は「四角」と「丸」で表す場合が多いようです。範囲の囲 は井戸の井を「四角」で囲んでいる形です。「井の中」の蛙と言う表現があるように 「口」の形には「囲=囲まれた中=枠の中」の意味があります。「囲まれた中にある」 物には「…