手の動作には物を集めて包み、整理する事なども含まれます

 ある音の単位は入れ替えても良いのはての動作を見たら分ります。物を「tuka=
掴」ミ、その後で「kata=肩」に「katu=担」ギます。掴むと担ぐには「手偏」が
含まれていますので「tuka=手に関係がある言葉」、「katu=手に関係がある言葉」
だと推測できます。即ち「tu-ka=ka-tu」です。剣道では「小手=kote」の所に
「tuka=柄」があります。「tuka捕」マエルや柄の「tuka」も「tuka=katu=手」
への当て字だと考えられます。「tuka=掴、捕、捉」マエルの「tuka」は名護方言
では「qati=kati」ミンです。「担ぐ」のは「kata=カタ」ミンです。物を「掴んでから
担ぐ」の名護方言は、物を「kati=カチ」ミティから「kata=カタ」ミンと言います。
掴むと担ぐが「韻を踏んでいる」のが分ります。手の動作は「qata=kata」行音で表さ
れるのが分ります。「集める」作業も手の動作ですので「kata=qata」行音で表される
言葉には「集める」も含まれると考えて良いでしょう。集めた物を整理でき無ければ
散らかります。「ti-lakatte=散らかって」いる状態を表す言葉にも「qata」行音が
含まれているのが分ります。手で為す動作には「a-tuka=扱」ウがあります。 扱う
にも「tuka=katu」が含まれています。物や人の「扱い方」が下手な人には「u-katu=
迂闊」な人だと言います。沖縄には「yo-katu=与勝」と呼ばれる地域がありますが
その近海には手を伸ばせば「掴める=カチミラリン=kati-milarin」と思えるほど近い
距離に宮城島、平安座島津堅島が見えます。「お握り」などは米粒を手で掴んだら
指を丸く「kulu=包」み、結び、握ると「お結び」が出来ます。アッカド語の「qatu」に
相当する言葉がシュメル語の「kul」です。英語の「collect」とシュメル語の「kul」は
同じ語源の言葉から派生した、英語の「collect」はシュメル語から派生した言葉だと
推測しても良さそうです。「一掴み」の量は一束です。束は束の間の「tuka」です。ある
特定の人を蛇「蝎=katu」のように忌み嫌うのは自分の弱点を「握られている=カチミ・
ラットゥン=kati=qatu」からでしょう。アッカド語の「laqatu=集める」から推測する
と日本語の「ti-lakasu=散らかす」は元々は「ti-lakatu=散らかつ」だったのでは
ないかと推測したくなります。「ti=逆、反対、通常でない」と考えられます。「ta」
行音の「tu」には「津波=tu-nami」「正常でない、異常な」波があります。一つの領域・
範囲を「通り過ぎて」別の領域・範囲に「行く」のは「tu'=通」行です。「通常の範囲
を越える=逆=ta=ti=ta行音」と考えても良さそうです。

 アッカド語とシュメル語は次の通りです。

qatu = 手、扱う、手で処理する、アッカド語、英語では hand, handle, paw

qati = 手錠、アッカド語、英語では handcuff

laqatu = 集める、英語では collect

KUL = 集める、(落ち葉など)拾い集める、英語では collect, glean