重病に罹るとその病に打ち拉がれるでしょう

 病気に罹るのを「libyo’=罹病」と言います。「la, lah」行音は病気に「罹る、
負ける、敗ける」などの意味があるようです。病に「打ち」拉がれると言う言葉
もあります。拉がれるのは病気に拉致されると考えても良さそうです。 拉致の
「lah=la=拉」が「打ち=拉がれる=拉=la=lah」です。「lah=la=拉」は
「病気」と関係があると推測できます。 そうなると打ち拉がれるは同じ意味の
二か国語を並べた言葉になっています。人間同士の戦いでも力に「masaru=勝る」
者が劣る者を「打ち負かし」ます。「du=ru」の変化は良く見られます。辞典を
見ると「打ち拉がれる」の能動形は「打ち拉ぐ」でその意味は「叩きのめす」と
なっています。「LAH=拉=打つ=叩きのめす」であるのが分ります。「lah-ti=
埒」があかない、相手が自分の思うように聞いてくれないのは相手を打つ、叩き
のめす事ができないからでしょう。病気なの、「何処が痛いの」の名護方言は
「mah=マー」病ム・ガです。病気罹ると「dale=ダレ」ルと言います。動きが
「鈍く」なり、「dalah dala=ダラダラ」します。そのような状態になるのを
名護方言では「dalin=ダリン」と言います。 「li=罹」病も「li=罹=病」
ですので同じ意味の二か国語を並べた言葉であるのが分ります。



 シュメル語とアッカド語は次の通りです。

LAH    = 打ち負かす、病気でやっつける、シュメル語
         英語では beat, strike with disease

MAH = 病気、シュメル語、英語では sick

masha’du = 打ち負かす、病気がやっつける(「masha=魔者」に「du=掴まれる」)
         アッカド語、英語では beat, strike with disease