手を擦り合わせて健康であり全うな幸せな生活が送れるように神に祈願する

 神に祈願する時に「手を合わせ」ます。何故でしょうか。沖縄の風習では仏壇の前で
お祖母さんやお母さんが祖先にお祈りする時には「手を合わせ」その後に「手を擦り
合わせて」「ウートートー」と言います。その時に家族の皆も「手を合わせて」います。
なぜ「手を擦り合わせる」のかと問われたら私たち子孫が「健康」で「真っ当な、全うな、
正しい」生活、「幸せな」生活を送られるように祈り願うからだと答えます。手を「suli=
擦り」合せるの「手」の音読みは「shu」です。擦り合わせの「suru=擦る」は「ko-suru=
擦る」とも読みます。「手=shu」と手を合わせて「suru=擦る」と「shusuru=shusulu=
ススル」になります。掏りは「手先」を使い「suru suru=スルスル」と「指」を動かし」
他人の物を奪います。「手」を「擦り合わせる」は「擦る」ような動きで「ススル=susuru」
とも言って良さそうです。アッカド語では「sullumu=健康な、真っ当な、完全、幸福」です。
「shushuru=shusullu=ススル」や「sulu=擦る」はは子孫が「健康で全うに暮らし幸せになる」
為にするお祈りの際の行為とピッタリ合います。誰でもお祈りをする時にはご先祖や神様には
お尻を向けたりはしません。お祈りをする時には神様への「尻向け=silimuke」は絶対に禁物です。

シュメル語とアッカド語は次の通りです。

shushur     = 秩序正しく、由緒正しく、正しい、シュメル語、
            アッカド語も同じ、英語では in order, correct

shu = 手、シュメル語

silim = 健康な、真っ当な、完全、幸福、シュメル語
            英語では healthy, completeness, well being

sullumu = 健康な、全うな、完全、幸福、アッカド語
英語では healthy, completeness, well being


 注: 辞典には載っていませんが、私は「shur=指先を天に向ける」では
    ではないかと思っています。「shu tag=触る=手をくっ付ける=
touch」、「shu sud=手を伸ばす=extend the hand」などの熟語を参考に
考えてみました。