果物などは匂いを嗅ぎこれが良いと言います

 果物など美味しいのは「良い匂い」がします。家族揃って買い物に行く時に良い
匂いがするのを指差して「これが良い、この方が良い」これを下さいと言います。
名護方言では「uriru=ウリル」マシドーと言います。シュメル語では「UR=良い
匂い」、「IR=香り、匂い」です。「初夏」の頃は草花が咲き出す頃です。花が「香り」
を放つ頃です。それでその頃を「URI=ウリ」ズンと言うのではないでしょうか。
「良い」客様は「神様・王様」と言われます。シュメルやアッカド帝国がある頃は
王様は神様の代理人または「神様=王様」と考えられていました。買いに来るお客様
が見えるのを「いらしゃる=ira-ssharu」と言います。 シュメル語とアッカド語
合わせると「ir=良い香り」「sharru=王様=神様」です。日本では「地位が高い人」
が来られると「いらっしゃる=ira-ssharu」と表現しますが、ヨーロッパの「王様」には
「シャルル」を名乗る人が多いです。二つの中から一つを選べと言われた時に一つを
指して「これが良い、この方が良い」と言います。選ぶ時には「良いか悪いか」は
無意識に「嗅ぎ分けている」のかもしれません。 名護方言の「uriru=ウリル」マシ
には「ur=ir=嗅ぐ、匂う、匂いを嗅ぐ」と「より良い」物を表す「ru」が含まれています。
人間が「食べる」のは「食べ物」ですが、動物が食べる物は「esa=餌」と言います。
人間以上に「食べる物=餌」の「匂い」を気にするのが動物です。蝶や蛾などは微妙な
「匂いを嗅ぎ分けて」特定の葉しか食べない本能を持っています。動物の「esani=餌に」
なる物に「匂い」を表す言葉が含まれていてもおかしくないでしょう。原始時代には人間も
動物のように、必要な食べ物、「IRU=要る」物は「匂いを嗅いで決めていた」のかもしれ
ません。果物は未熟な時には匂いがあるのが分らないのもありますが、ほとんどの果物
は「URE=熟れ」た物を剥くと「良い香り」がします。 護摩を焚くという表現があるように
食べ物を煮炊きしたり、「IRU=炒る」と「良い香り」がする穀物もたくさんあります。

シュメル語とアッカド語では次の通りです。

UR = 匂う、シュメル語、英語では smell

IR = 香り、匂い、シュメル語、英語では scent, smell
        これに近い音と意味のアッカド語に iri'shu があります。


sharru = 王様、アッカド語、英語では king

es,a’nu = 匂う、匂い (「esani=餌に」なる物は良い匂いがするのが良い)
       アッカド語、英語では smell