服など破れる所は弱い、疾しい事をしていると思うと強気になれない

 走り競争などの試合で負けるのを「yavu=敗」れると言います。「yava」行音は「良くない、
劣った、劣悪な」状態を表すようです。「野蛮、夜分、破れかぶれ、野暮」など「限度を越えた
状態」を表す音が「yava」行音だと考えられます。「yavu=やぶ」蛇は良くない行動です。「v=m」
ですので「yavi=yami」です。「yami=闇」や「yami=病み上がり」は「良くない」状態です。
その時は「動きが鈍くなります」。「yamasi=疾しい」事をしていると思ったら思い切った事
は出来ないでしょう。そういう気持で戦いに臨むと敗れる、負ける可能性が高くなります。
「yamasi」の前に別の言葉を持って来ても「悪い」状態は変らないようです。「心配事がある」
と「na-yamasi=悩ましい」と言います。「悪い」事をしたら「yame-ro=止めろ」と言われます。
「坂になっている」所では平地に比べ歩く速度が「遅く」なります。坂では「転び易い」です。
「転ぶと怪我をする度合いが高くなります」。これらの事を考えると「yavas」と「yamac」が
「似た音で似た意味がある」のに気づきます。「yamasi=山師」は「悪い」事を企む人です。
「hi-yamesi=冷や飯」を食っている人は「冷遇されている」人です。それに該当する人は
のろまか怠け者と見なされているでしょう。その見方が変るまでは出世は考えられませんので
出世はできないか「遅くなる」と考えられます。

トルコ語では次の通りです。

 yavas = 遅い、穏やかな、優しい、怠け者の、のろまな
英語では slow, mild, tender, sluggish,