カチカチ、勝ち、カチミン、ハンカチ

 勝負事は終わってみないと分りません。九分九厘「勝った=katta 」と思っていても、野球
などでは追いつかれて同点になり延長戦になるかもしれません。そうなると試合が続行されます。
試合が「終わった」時点で「勝った」かどうか分るのです。最後にどんでん返しがあって負ける
時もあります。勝つの名詞形の「勝ち=kati」は勝負が「終った」事を表しています。「終った」
勝負は覆せません。「動かせない」事実となります。肩や首など「固=kata」くなり「動かなく
なる 」、「動き難くなる」のを 「凝る、凝り固まる」と言います。水は流れますが、「カチカチ
=kati kati」に「固まり氷になる」と中の成分は「動かなく」なります。「kata」行音は「固い」
状態、「動かない」状態を表しているのが分ります。泥棒は町を歩き回っていますが、「捕まる」
と「動けなく」なります。「捕まえる」の名護方言は「qati=kati =カチ」ミンです。人や物を
「掴む」には「手」を使います。泥棒を捕まえたら、その「手が使えない」ように、「動き難い」
ように「手錠」を掛けます。ハンカチは古い翻訳用語では「手巾=手拭き=手に持つ布巾」です。
「handkerchief=ハンカチ」も同じ意味の二カ国語を並べた言葉だと考えられます。即ち「hand=
kerchief=手」です。 英語では「ハンカチと手錠」の音が良く似ているのは当然かもしれません。
アッカド語トルコ語の復習をしましょう。

アッカド語トルコ語は次の通りです。

   kati = 固い、硬い、凝り固まる、トルコ語、英語では stiff, rigid

   qa'tu =  手、アッカド語、英語では hand

es, qati = 「is, qati」とも言う、 手錠、アッカド語、英語では handcuffs

SHU =  手(SHU)(シュメル語、漢字の音読みと全く同じ音です。私は
漢字はシュメル人が作ったのではないかと思っています。
I think Sumerian made Chinese characters.)、
アッカド語の「qa'tuに相当します」、英語では hand