蝶の舞う季節 3(残念、脱皮の瞬間を見逃す)





籠の中のオオゴマダラ


虫かごからホウライカガミの葉へ移動開始

葉っぱへの移動完了

触っても飛べません


蝶が垂れ下がっているホウライカガミの一部


準備運動開始



準備運動終了


飛び立つ前

飛び立つ直前、残念ながら携帯電話の電池
がきれて飛ぶ瞬間は撮れませんでした。


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以下は他の蝶と飛び立つ瞬間






 蛹の中にオオゴマダラの羽の形が見え始めて何分以内に脱皮するか
分らないと脱皮の瞬間を見逃してしまいます。きょう朝6時50分頃に
パソコンを立ち上げた時には黒い羽の色が見えましたのでその状態を
10分ぐらいかけて写真に撮りました。その時に脱皮は間近いとは思っ
ていましたが、30分以内に脱皮するとは思いませんでした。 携帯の
電池が切れそうになっていたので充電をし、パソコンを操作して、次に
オオゴマダラの蛹を見た時、7時19分には既に脱皮していました。
脱皮の瞬間を見逃して残念です。蛹の色が黒に変り羽の色がはっきり
見えるようになったら蛹から目を離してはいけない事が分りました。
脱皮後に撮った写真では黒い羽がまだ十分開いていません。羽が十分
開ききっていない時には気づかなかったのですが、下を見ると茶色の
糞(?)が水に混ざっています。脱皮したばかりの蝶が大便と小便を
同時にしているのでしょうか。水分が落下する瞬間が見えました。
(蛹の色が金色の状態、詳しくいうと上のは方は黄色、下の方が金属
ような金色の状態の時にこの蛹を分けてもらったのですが、その写真
を撮ってから残していませんでした。失敗です。写真は撮っていたの
ですが映りが悪く後で取り直そうと思っている間に蛹は黒くなって
いました)

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きょうは児童センターの方々に大いにお世話になりました。有難うござい
ました。脱皮してから6時間半前後の午後2時前後に蛹のあった葉っぱ
から蝶が飛び離れましたので虫かごにに入れていた蝶を蛹のあった児童
センターのホウライカガミの葉っぱに戻しに行きました。驚いた事に沢山
生えているホウライカガミの葉っぱに戻してから「約2時間後の4時前」
にやっと蝶は移した葉っぱから幾つかの葉っぱへ移動し、その後で飛び
立ちました。飛び立ったと思ったらすぐ近くの芝生に舞い降りましてので
そこへ行き指を伸ばすと乗り移りました。もう一度ホウライカガミの葉に
に戻しました。こんなに長い時間、9時間ちょっと一匹の蝶を観察したのは
初めてです。今日は児童センターの蛹は全部で6〜7匹は脱皮したようです。

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以下は脱皮を見て考えた事です。

  脱皮と荼毘は関係があるのではないでしょうか(もぬけの殻の観点から考えてみよう)

「脱皮=dappi」すると「蛹は蛻の殻」になります。人間は死ぬと霊魂は天国に昇ると考えられて
いますので、死体は「蛻の殻」と見なして良いでしょう。それで死体を「荼毘=dabi」に付すの
ではないでしょうか。「脱皮」と「荼毘」の音はほとんど同じです。それを表す状態も「蛻の殻」
という観点から考えると同じです。蛹は脱皮すると「美しい」蝶になります。人間は死ぬと美
しく死化粧を施してから荼毘に付します。死後の魂はその後で「パラダイス=美しい国=天国」
に行くと考えられています。
 きょう蛹から蝶が脱皮するのをみて蝶の美しさと美しい国、天国との関連が思い浮かびました。