匙加減の語源 8、ウリガル・ワッサル、コイツが悪るい、指揮棒、匙は鍵と同じ、権威の象徴

匙は量を「調整する」一種の「棒」
です。古代エジプトメソポタミア
では王様は「権威に象徴である「杖、
指揮棒」を持っていました。悪るい
事をした者を、この棒で指し示して
「uriggallu=ウリガル」「ワッサル=
悪るいのだ」と言っていたようです。
此の棒と同じ役目を果す物が匙加減
の「s-aad-i=匙」でしょう。 「匙
加減で量を減らされた人は 栄養不足
で青くなり死ぬ恐れ」が出て来ます。
名護方言でも、子供がお互いにお前
が悪るいと言い合っている時に親が
両方の言い分を聞いて「お前が悪る
い」と、悪るい子を指差す時があり
ます。その時の言葉が「ウリガル」
ワッサルと前に述べました。






 ヒエログリフアッカド語、シュメール語
 のアルファベット表記は次の通りです。







 ヒエログリフ  日本語      英語
 アッカド語(A)  
 シュメール語
(大文字表記)






 aAd       青ざめる   to blanch



          青ざめる、  to turn
          白くなる   white


          青ざめて   to be
          なる、   pale
          


          青ざめて   to be
          いる、   pallid





 uriggallu (A) 神の       (divine)
         指揮棒     standard


        (基準の      shaft
         秤、神を    upon
         表す飾     which
         が縁に     a divine
         施され     emblem
         ている)    is placed)




 LU GAL   王様        king

        (直訳は
         偉大な人、
         大きい人



 GAL      大きい      big, large

         偉大な       great





          


Middle Egyptian Dictionary
2018
Mark Vygus
(15.3 mb)
1573






The Assyrian Dictionary of
the University of Chicago (CAD)
Volume 20, U/M
255



The Pennsylvania
Sumerian Dictionary