ヌサ・バラチ、伸さ張らして、ヌサも取り敢えず

 私は伸し上がるの「伸し」は「のさばる」

や、ぬさも取り敢えずの「ヌサ」と同じ意味

だと思っています。 「勢いがある、元気が

ある」状態です。この人たちは「物資の豊か

な生活をしている」と推測できます。ヌサは

道祖神に捧げる物です。道祖神は神です

ので「勢力が強い」事が分ります。伸さ張ら

しているなら、その人たちの勢いを止める

人がいないからでしょう。「伸さ張っている」

人たちは「勢力がある」事が分ります。相手

より早く上に伸びるのが「nosu=伸す」です。

「伸さ張らして」の沖縄方言式発音は「nusa-

balatu=nusa-balati=ヌサ・バラチ」になり

ます。 こういう言葉が沖縄方言にあるかどう

かは分りませんが昔はあったと推測できそう

です。 ヌサ・も取り敢えずのヌサは「絶大

な力を持つている」道祖神に捧げる物です。

ヌサ・バラチは「ヌサ=権力がある=羽振り

が良い良い生活をしている=balatu=balati

=バラチ」と推測できます。 アッカド語

見ると「伸さ張らして=ヌサバラチ=nusa-

balati=nusa-bala'tu」は元々は「安全で

健康的な生活を営む事」だったと推測でき

ます。それが出来るように道祖神に「ヌサ」

を捧げて「お祈りしていた」のではないで

しょうか。道祖神が人間の命を司っている

と考えられていたかもしれません。



  アッカド語とシュメール語
  のアルファベット表記は次
  の通りです。


  アッカド語   日本語   英語
  シュメール語
 (大文字表記)



  bala't,u 生活    life

          活力    vigor
        
          健康    good health

          神と人生  in relation
          の執行者  to gods as
          に関する  dispenser of
                life  


  balt,u 安全で safe and
健康な sound





  ashubu     生きる   to live

          座る    to sit down


  TIL      生きる   to live

          住む    to dwell

          座る    to sit down





参考辞典


ペンシルバニア大学
シュメール語辞典


シカゴ大学アッカド語辞典
B の参照ページ
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