行ってきます、来てね、お家は家族の城

 城は武士の館であるだけでなく戦闘が始まると

攻防の対象になります。その城を明け渡すと負け

です。「城」は「最低の、最後の防御範囲」です。

大名の「領地」が普通の「勢力範囲」ですが、城

は最後の「砦」である事が分ります。一つの「枠、

範囲」を表す言葉に「itu=境界線」があると述べ

ました。奥さんだけでなく、家族にとってはお家が

「守るべき範囲」です。その事情を良く表す言葉が

お家を出る時に言う言葉「ite=itte=行って」き

ますしょう。 それが分っているのでお家にいる妻

やお母さんは「ite=itte=行って」らっしゃい」と

言うのでしょう。友を「お家の中、自分の守るべき

範囲」の招き入れる時には「kite=来て」ねと言い

ます。 行っていらっしゃいや来てねもアッカド語

由来の表現と言えるでしょう。


  アッカド語のアルファベット表記は次の通りです。


  アッカド語  日本語   英語


  itu'     境界    border
   A       

         境界線   border line
        (時間など)         

  

シカゴ大学アッカド語
アッシリア語)辞典
I/J の参照ページ
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