イルソーカー、青白い、looks pale

病気や恐怖で「顔の色が青白く」
なっているのを名護方言ではイル・
ソウカーと言います。色は「イル」
ですのでソーカーとは何か考えて
みましょう。ソウカーのカーは
「kar=物を入れる容器=外側で
判断され易い部分=皮」と思われ
ます。ソウは喪失の喪と推測出来
ます。人が亡くなると葬儀をします。
「葬=喪=失=無」です。「顔の皮
の色が喪失」したのがイルソーカー
です。顔の皮の色、形、表情が良い
のは名護方言ではクラ「カー=kar」
ギーと言いますが、首里方言では
チュラカーギーと言います。チュラ・
サンの名護方言はクラ・サンです。
大蔵省や蔵人のように「kura=クラ」
の音は「高い」階級、high class を
表します。美人を見ると「クラクラ」
する人もいるでしょう。目の前で見る
と目の「kula=眩」むような人が本当の美人でしょう。私は目の眩むような
クラハン女性を見て育ちましたので
チュラサン人には「かなり」用心
します。釣りに行って餌を魚に取ら
れるばかりで一向に釣れないと魚に
「完全に、徹底的に」やられたと
言います。名護方言ではクラーク
サッタンですが、首里方言では
「チュラーク」サッタンと言います。
家事になると物は全て「灰」になり
ます。「顔の色が灰色、失せる」
のを英語では「turn pale」と言い
ます。灰の名護方言は「pe'=ペー」
です。沖縄方言では「l」の音は
脱落しますので英語の「pale」は
「pale=pae=pe'=ペー=ヘー
=hae=hai=灰」と変化するのが
分ります。首里方言では「fe=灰」
です。灰になるのは「失火」した
時、建物が「倒れた」時ですので
「fail=失敗する」、「fall=倒れる」
も同じ語源から派生した言葉かも
しれません。人間は失神すると
「色が薄く変色して=turn pale」
イルソーカーになります。灰の
汁と書いて「arqu=aqu=灰汁」と
読むのを見ると灰汁はアッカド語
由来の言葉と分ります。「arqu」
の変化形に「warqu」があります。
恐いのを見て「ko-warqu=恐く」
なると「顔の色が青ざめる」で
しょう。興味が「薄い」のは直ぐ
に「arqi=飽き」るでしょう。
「arqu=aqu=飽く」のは「薄い、
浅い」と関連が深い言葉です。



シュメール語とアッカド語は次の通りです。

SISSI =(失神した時の)青白い色、緑色、英語では pale, green-yellow, green

arqu = 色が薄い、灰色の 、
浅い、色が失せた、野菜、green, yellow, shallow, discolored, vegetables

warqu = arqu と同じ

erqu = arqu と同じ




KAR = 容器、


英語では次の通りです。

pale = 青白い、灰のような色

ash = 灰