ドゥー・ニー: 重労働の後や病気で体がとてもきつい時に出る「呻き声」

 恨み言を言うのは「心に」「痛手を受けた時」や深い傷を負った時、嫌だなと思った時、即ち、
「不快」になった時でしょう。 「体に」傷を負わなくても「痛手を受けた時、とても疲れた時、
くたびれた時」も「体が不愉快な時、不調な時」に似ているでしょう。 高熱が出るなど病気の
症状が重いと寝ている時には「呻き声」が出ます。本人も知っている場合もありますが、本人が
知らない場合もあります。そんな時に看病をしていた親は貴方は昨日は「du'=ドゥー」にーして
いたよと本人に知らせる場合があります。そのような時に出る「声」、「呻き声」のような声を
沖縄方言では「du’ni’=ドゥーニー」と言います。  ここでの「du'=ドゥ」は「不調、不快」を表す
と考えられます。何をして良いか分らない時には「do'=どう」しよう、と言います。どうしようの
「どう」と、ドゥー・ニーの「ドゥー」は同じと思われます。「du=du'=do'」と考えられます。
共通語の「o」は沖縄方言では「u」に変る場合が多いです。  

 スメル語では次の通りです。

  DU = 恨めしく思う、英語では lament