タップリ・チュパーラとサッパリとツッパリ

自分が「味を堪能した」時も喧嘩相手に
「酷く嫌な思いをさせる」時にも「タップリ=
tappuli」を使います。「腹が膨れて、はち切れ
そうになる」ほど「食べた」時に名護方言では
「チュパーラ」カダンと言います。この言葉は
漢語由来と思われていますが、その淵源は古代
メソポタミア語のアッカド語にあるようです。
腹ぺこの状態なら食欲は旺盛です。 どんなに
大食いでも「腹一杯食べた」後では「食欲は
殆どない」状態でしょう。「通常からとても
かけ離れた状態」なら、それがその範囲より
「低くても高くても」「tupala=supala=
shupala」の音を含む言葉で表すようです。
その言葉は食事だけでなく、全ての状態が
「tupala」行音で表されると考えられます。
「チュパーラ=tupa'la=tappuli=タップリ」
だと考えられます。相手を酷くやっつける
のを名護方言ではを「tappila=タッピラ」
カフンと言います。「tuppali=ツッパリ」
は「悪い」態度です。 町に巣食う暴力団
の「小物=低い階級の団員」は「tinpila=
チンピラ」ですが、彼等はよく「tuppalu=
突っ張る」ようです。「 悪い物、障害に
なる」のは「toppalau=取っ払う」方が
良いでしょう。以上の例を見ると日本語
では「tapala」行音や「sapala」行音は
「悪い」状態を表す場合が多いようです。
「売れ行きがとても悪い」、「売上高が
低い」時には「sappali=サッパリ」だと
言います。 チュパーラとサッパリの原義
は、ある一定期間が経過した後」での
「低い」状態を表す言葉です。




アッカド語では次の通りです。




 shapa'lu = 低い、一番低い状態になる、

慎ましく振る舞う、卑下する、抑圧される、

損をする、
        徐々に低くなる、深く掘る、
減らす
        英語では to be low, to reach
the lowest point, to be humble, to be depressed,
---------- to suffer a loss, to become
progressively lower, to dig deep, to reduce