寂れる・痺れる・しょんぼり・サッパリと失敗

  「sabile=寂れ」る、「sibile=痺れ」る、「shonboli=しょんぼり」は意味が似ているだけでなく
音も似ています。同じ語源の言葉から派生した言葉と推測しても良いでしょう。「鳥=toli」の沖縄方言
は「トゥイ=tui」です。toli から「l」が抜けて「o」が「u」に変化しています。「失敗=sippai」を
沖縄方言と同じように「l」が脱落した言葉と見なすとその元の音は「しっぱり=sippali」だったと推測
できます。そうすると「悪い状態」を表す「失敗」が「寂れる、痺れる、しょんぼり」と近い音、似ている
意味だと気付きます。商売人は「売れ行きが悪い」と「sappali=サッパリ」だと言います。何度も言って
いますが「歩」の読み方には「b, p, h, f」があり、さみしいはさびしいですので「m, b, p, h, f」は
「入れ替えても良い」のが分ります。 英語でも「悪い、きつい、酷い」状態を表す言葉に「sabala=
savara」行音が含まれている言葉があると推測できます。 東北や北海道は寒さが「厳しい」地域です。
そこでは「とても寒い」のは「しばれる=sibaleru=sivareru」と言うそうです。「しばれる季節」には
人間の体は「痺れた」状態になり易いのであまり動きません。観光客も夏に比べると減るのではないで
しょうか。極地、極寒の地では観光産業も冬の間は「寂れる」のではないでしょうか。動物だけでなく人間
の活動も「しばれる間」は「低下」するでしょう。「北=KITA」の地方は冬の間は「寂れる=sabile-ru」と
考えられます。「sappolo=札幌」は北にありますが、石狩川厚別川豊平川の川下に広がる平野です。
昔は水浸しになった事も多かったのではないでしょうか。

アッカド語とシュメル語は次の通りです。

shapa'lu =  低い、深い、下へ流れる、卑しく振る舞う、抑圧される、損を被る

           英語では to be low, deep, to reach the lowest point, to be humble, to suffer a loss

KITA  =  シュメル語、アッカド語の shapalu と同じ