あんなに遠くから: アガ遠から
ラジオ沖縄の方言ニュースは沖縄出身の方で海外に移住した方も含めた「ウチナンチュ」大会
を話題に取り上げていましたが、その中で「アガトー」からやって来た方も随分いらっしゃると
言及していました。アガトーは「aga=アガ」遠と考えられます。あんなに遠くからを表す「aga
=アガ」遠からの「aga」の意味を調べてみましょう。崇拝の「崇」は崇めるの「aga=崇」です。
祖先を崇拝すると言います。「崇拝、尊敬」を表す言葉に「aga」の音が入っています。その言葉
は日本語だけではないようです。年上の人の場合が多いですが、そうでなくても「困難と思われる
」事をやってのけた人は「尊敬」されるでしょう。尊敬の眼差しを向けられるかもしれません。
そのような「尊敬、崇敬、崇拝」を表す言葉、「尊敬の対象」を表す言葉が「aga」だと考えられ
ます。自分の親、兄弟や仲間を貶す人は「崇められない」でしょう。親しい中にも礼儀ありと言わ
れるように相手には尊敬の念を持って呼び合うのが良いようです。学校の「先生方」はお互いを
「先生」と呼び合っています。これは日本人の古くからの習慣に基づいていると考えられます。
英米人の先生はお互いを「teacher」とは呼び合っていないと思います。 「博士=doctor=doc」
は使われているようです。沖縄方言ではお互いを「尊称」で呼び合う風習が言葉に残っています。
「我々」を表す沖縄方言は「aga-mi=吾が身=私たち=我々」です。お互いを「aga=崇め」あって
呼びかけている証拠です。英語では「the aga=老齢者に対する尊称、大将」です。これはトルコ語
由来と説明されています。昔の沖縄の統治者を表す言葉に「agi=アジ=按司」がありますが、
それも同じ語源から派生した言葉だと考えられます。戦略は将官が考えます。「strategy=戦略」
に含まれる「egy」も「aga」の変化形だと考えられます。
トルコ語では次の通りです。
aga = 主人、地主、大将、将官、人々
英語では master, landowner, chief, general, people